初級編:アフィリエイトにおけるキーワード選定の具体的手順。

Keiです。

今回は、アフィリエイトを実践する際に必須となる

「キーワード選定」

の具体的な手順と利用すべき“Webツール”について、初心者の方向けに分かりやすく解説します。

もし現在のあなたが、

・アフィリエイトをこれから始めようと思っている
・既に取り組んでいるけど、思うような結果が出ない

といった場合は是非参考にして頂ければと思います。

アフィリエイトにおけるキーワード選定

まず最初は概要的な話から入りましょう。

あらかじめ用語について説明しておくと、“キーワード”というのは検索エンジン(GoogleやYahoo!)で検索する時に入力する文字列の事を意味します。

例えば「Google」というキーワードで検索すると、Googleのホームページが検索結果の一番上に表示されます。


また、キーワードをスペース(空白)で区切った文字列を“複合キーワード”と呼びます。


上の画像の場合、

「google map」
「google map english」
「google map api」
「google map 距離」
「google map 印刷」
「google map 自転車」
「google map 緯度経度」

といった文字列は全て複合キーワードです。(スペースは半角でも全角でもどっちでも良いです)

あえて言うまでもない事かもしれませんが、単一のキーワードと複合キーワードの検索ボリューム(そのキーワードで実際に検索される数)を比較すると、

単一キーワード > 複合キーワード

が成り立ちます。

例えば上記の例で言えば、あるキーワードの検索ボリュームを[キーワード]で表すとすると、

[google] > [google map] > [google map api]

が成り立つと言えます。

これから初めてキーワード選定をしようという初心者からすれば、

「とにかく自分のサイトに多くのアクセスを集めたい!」

と考える傾向がありますので、最初から検索ボリュームの大きい単一キーワードを選びたくなるかもしれませんが、

・単一キーワードは上位表示されるのに時間がかかる
・必ずしも単一キーワードが有利とは言えない

といった理由から、アフィリエイトをする場合は“複合キーワード”を選定していった方が効率的です。

また、複合キーワードを選定する場合でも、「google map」よりは「google map api」のようにキーワード数が多い方が競合サイトが少なくなりますので、そういった点も意識してください。

サイトの運営初期はサイトの評価も低く、どんなキーワードでも上位表示されにくいですから、なるべくライバルの少ないキーワードを選定する必要があるという事です。

「検索ボリュームが大きい=稼ぎやすい」とは限らない

ところで、いくら“検索ボリューム”が大きいからと言って

「検索ボリュームが大きい=稼ぎやすい」

とは限りません。

例えば「生命保険」の複合キーワードは以下のように複数ありますが、

「生命保険」と検索する人よりは「生命保険 選び方」と検索する人の方が、より明確に

「生命保険に入りたいけど、どうやって選べば良いか分からない」

という悩みを抱えている事が想像できますので、“生命保険に申し込んでもらえる確率”は高くなると考えられます。

逆に、単に「生命保険」と検索する人の場合はどんな情報を求めているかが把握しづらいですから、「アクセスしてきたユーザーが何を求めているのか」を把握するのも難しくなります。

したがってキーワード選定をしていく際は、ユーザーの“検索意図”が明確に把握でき、かつ成約にも繋げやすくなる“複合キーワード”を狙っていった方が良いと思います。

※「検索意図」についてはこちらの記事を参考にしてください。
>キーワードの「検索意図」を特定する方法。

結果的には単一キーワードでの上位表示を狙ってゴチャゴチャしたコンテンツ(記事)を作成するよりは、複合キーワードから集めたユーザーにピンポイントで必要な情報を伝えた方が収益化しやすくなります。

たとえ検索ボリュームの大きいキーワードから大量のアクセスを集められたとしても、それが成約(売上)に繋がらなければ何の意味もありませんからね。

キーワード選定の具体的手順

それでは、キーワード選定の具体的な手順についてお伝えします。

とその前に、あなたがまだ運営サイトの“テーマ”を決めていない場合は、まずはそちらから取り組んで頂ければと思います。

>アフィリエイトにおける「稼げるテーマ」の選定法。

ここからはあなたの運営するサイトの“テーマ”が決まっている前提で話を進めます。

キーワード選定をする際は以下の手順を踏んでいきます。

1. 単一キーワード、悩みキーワードを探索する
2. 「1」で探索したキーワードを元に複合キーワードを選定する

キーワード選定が完了すれば、後はそれを元にそれぞれのキーワードの“検索意図”を特定し、その検索意図に基づいてコンテンツを作成していくだけです。

というわけで、上記の手順について具体的に解説します。

1:単一および悩みキーワードを探索する

まずは複合キーワードを探す元となる、単一キーワードおよび“悩み”に関するキーワードを探していきます。

基本的には“テーマ”となるキーワードを元にして、質問(Q&A)サイトやセールスレターなどからキーワードを拾っていく形になります。

例えば、あなたが選定したテーマが“薄毛”の場合、以下の質問サイトに試しに“薄毛”と入力して検索してみます。

Yahoo!知恵袋:
https://chiebukuro.yahoo.co.jp/

教えて!goo:
https://oshiete.goo.ne.jp/

すると、以下のような検索結果が表示されます。(ここでは表示順序を“閲覧数順”に設定しています)


上の方に表示されている広告はとりあえず無視して、順番に質問内容を確認していきます。

一番最初に表示されていた質問内容は以下の通り。

薄毛に悩んでいます。20代女性です。
もともと髪が細くて少ない方でしたが、20代の後半になりだんだんと毛量が少なくなって来ました。
仕事のストレスも多く、食欲も少ないです。
前髪のあたりに地肌が目立ってきていて不安です。

現在はできるだけストレスを抱えないようにし、女性ホルモンを増やせるという納豆を意識的に食していますが、このまま続けていていいのでしょうか?
シャンプーも無添加のものを使って、頭皮に刺激を与えないようにしています。

この方法で効果は期待出来ますか?
他にも良い方法があれば教えて下さい。

引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

こういった質問内容や、回答から“キーワード”を探していくわけです。

特に質問内容には“悩んでいる人特有の言葉”もよく出てきますので、注意して見ていきます。

上記の場合だと「薄毛」以外にも、

「髪が細くて少ない」
「毛量が少ない」
「仕事のストレスが多く、食欲が少ない」
「前髪のあたりに地肌が目立つ」
「女性ホルモン」
「無添加のシャンプー」
「頭皮に刺激」

といった興味深いフレーズも色々と登場しています。

実際に検索されているかどうかはともかくとして、検索結果から順番に質問と回答の中身を確認すると、以下のようなキーワードを探索する事ができます。

(ちなみに上記の質問者の方は女性ですので、その辺りも考慮しています)

「薄毛 女性 20代」
「毛量 少ない」
「髪 細い」
「髪 少ない」
「前髪 地肌」
「薄毛 女性ホルモン」
「薄毛 シャンプー」
「頭皮」
「頭皮 刺激」
「毛根」
「育毛フォーム」
「薄毛 リンス」
「シャンプー リンス 順番」
「カツラ」
「薄毛 体質」
「カツラ カミングアウト」
「薄毛 セクシー」
「薄毛 30代」
「薄毛 遺伝」
「育毛剤」
「育毛剤 男性」
「育毛剤 女性」
「薄毛 遅らせる」
「抜け毛」
「ハゲ」
「頭皮マッサージ」
「薄毛 ワカメ」
「男性型脱毛症」
「髪 分け目」
「AGA」
「発毛剤」
「髪 コシがない」
「細毛」
「植毛」
「頭頂部 薄い」
「育毛サロン」
「プロペシア」
「リアップ」
「頭皮 かゆみ」

調べればまだまだ出てきますが、とりあえずこの辺で止めておきます。

あなたが実際にキーワード選定を行っていく際は、ひとまず“薄毛”で一通り質問を調べた後、単一キーワードとして出てきた

・発毛剤
・AGA
・カツラ
・ハゲ

といったキーワードでも検索してみて、“薄毛”キーワードと同じようにして単一キーワードや“悩み”に関連するキーワードを探していってください。

商品広告からキーワードを抽出する

また、Q&Aサイトだけでなく“セールスレター(商品広告)”からキーワードを抜き出していくのも効果的です。

広告の文章はそれこそ企業がお金をかけて見込み客をリサーチした結果が反映されているわけですから、それだけ効果的なキーワードを探し出せる可能性があります。

例えば「薄毛」に関連する商品だったら、Googleショッピングで「薄毛」と検索した結果などから探していってください。

Googleショッピング:
http://www.google.co.jp/shopping?hl=ja

後はQ&Aサイトと同じような手順で、単一キーワードや“悩み”に関連するキーワードを探索すればOKです。

2:複合キーワードを選定する

「1」の手順で一通り“キーワードらしいもの”を探す事ができれば、次に

「それらのキーワードが実際に検索されているかどうか」

についてツールを活用して調べると同時に、ある程度検索ボリュームのある複合キーワードを選定していきます。

仮にキーワード(らしいもの)が見つかったとしても、実際にユーザーに検索されていなければ記事を書いてもアクセスを集める事ができませんので、

「実際にユーザーに検索されているキーワード」

を選定する事が重要になってくるわけです。

複合キーワードの選定には、以下のツールを利用します。

関連キーワード取得ツール:
http://www.related-keywords.com/

キーワードプランナー:
https://adwords.google.co.jp/KeywordPlanner

複合キーワードの探索

まずは“関連キーワード取得ツール”を活用し、先に探した単一キーワードに関連する“複合キーワード”の一覧を取得します。

関連キーワード取得ツールは、以下の各サイトから「関連するキーワードを一括して取得してくれる」という非常に便利なツールになっています。

・Googleの関連キーワード(サジェスト)
・教えて!goo
・Yahoo!知恵袋

試しに「薄毛」と入力して検索してみると、以下のような結果が得られます。

検索結果に表示されている“全キーワードリスト(重複除去)”を確認すると、膨大な数の「薄毛」キーワードの関連キーワード(複合キーワード)がある事が分かります。

以下は関連キーワードのごく一部です。

薄毛 女性
薄毛 治療
薄毛 原因
薄毛 改善
薄毛 坊主
薄毛 サプリ
薄毛 病院
薄毛 薬
薄毛 パーマ
薄毛 亜鉛
薄毛 aga
薄毛 赤ちゃん
薄毛 アイドル
薄毛 アルコール
薄毛 亜鉛 サプリ
薄毛 油
薄毛 アロマ
薄毛 アスタキサンチン

後は同じようにして、最初のステップで探索した単一キーワードである、

「頭皮」
「毛根」
「育毛フォーム」
「カツラ」
「育毛剤」
「抜け毛」
「ハゲ」
「頭皮マッサージ」
「男性型脱毛症」
「AGA」
「発毛剤」
「細毛」
「植毛」
「育毛サロン」
「プロペシア」
「リアップ」

これらについても同じように関連キーワードを検索し、全キーワードリストをコピペしてテキストファイルにまとめていきます。

とりあえず、「薄毛」と「毛根」と「カツラ」の単一キーワード、および最初にQ&Aサイトから抜き出した“悩みキーワード”をまとめたファイルがこちらになります。

>usuge_keyword.txt

「カツラ」の関連キーワードに人名や植物、地名などが混じっていましたので、そういったものについては大まかに除外しています(笑)

上記もまだ複合キーワードの“ごく一部”ですが、これだけでも膨大な数になっている事が分かるかと思います。

このようにして単一キーワードの“関連キーワード”を順に検索し、検索結果の中でも

「明らかにこれは関係ないだろう」

と思うようなキーワードについては除外して頂ければと思います。

※他の有名な関連キーワード取得ツールとして、「goodkeyword」もあります。

こちらはキーワードのトレンド(検索ボリュームの推移)も同時に確認できますので、あなたの必要に応じて活用してください。

>図解:無料ツール「goodkeyword」の使い方。

複合キーワードの「検索ボリューム」の確認
大量の複合キーワードが探索できたところで、それぞれのキーワードが

「実際に検索されているか」

はまだ分かりません。

ですので、次にキーワードプランナーを活用し、

「実際にある程度の検索ボリュームを持っている複合キーワード」

を探していく必要があります。

というわけで、以下のページにアクセスします。

キーワードプランナー:
https://adwords.google.co.jp/KeywordPlanner

キーワードプランナーを利用するには、事前に「Google AdWords」のアカウントを作成する必要があります。

あなたがAdWordsアカウントを持っていない場合は、以下からAdWordsアカウントを作成しておいてください。

>https://adwords.google.co.jp

さて、キーワードプランナーにアクセスするとこんなページが表示されますので、「検索ボリュームと傾向を取得」をクリックします。


次に「ファイルを選択」から先ほど作成したテキストファイル(usuge_keyword.txt)をアップロードし、「検索ボリュームを取得」をクリックします。


キーワードが700個を超えていますので、エラーが発生しました(笑)


というわけで、キーワードが700個以内に収まるように複数のファイルに分割し、同じように検索ボリュームを取得します。

すると、以下のように各キーワードの大体の検索ボリュームが表示されます。(正確な検索ボリュームを確認する為には、実際にAdWordsに広告を出稿する必要があります)

大分大雑把な感じですが、これらが各キーワードの「月あたりの平均検索ボリューム」になります。


この画面で全てのキーワードの検索ボリュームを確認していくのは面倒くさいので、「ダウンロード」ボタンから「Excel用CSV」を選択し、CSV(値がカンマ区切りのファイル形式)ファイルをダウンロードします。

以下がそのCSVファイルになります。

>Keyword Planner 2017-05-28 at 10-57-45.csv

同じようにして、残りのキーワードについても検索ボリュームを取得していってください。

さて、検索ボリュームを取得してCSVファイルをダウンロードできたら、次にそのファイルをExcel(またはGoogleスプレッドシートなど)にコピペします。

するとこんな感じになります。


私が知りたいのはこれらの複合キーワードの内“ある程度検索ボリュームがあるキーワード”ですので、「Avg. Monthly Searches (exact match only)」の値の大きい順に並べ替えます。

そして並べ替えたキーワードの内、検索ボリュームが「100-1000」以上の複合キーワードをピックアップしていきます。

その抽出結果が以下のファイルになります。

>usuge_keyword_100-1000.txt

これによって、「薄毛」に関連するキーワード(の一部)が90個抽出できた事になりますね。

ちなみに、更にこれらのキーワードを深掘りしていく事もできるわけですが・・・ひとまずは、ここまでのキーワード選定手順だけでも十分な数の複合キーワードを抽出する事ができるはずです。

自分だけの「検索キーワード」を発掘する

基本的には以上の手順に沿っていけば、あなたの選んだテーマに関連する大量のキーワードを探索していく事ができます。

後は探索した複合キーワードの検索意図を特定し、それを元にそれぞれのコンテンツ(記事)を作成していけば良いだけです。

参考:
>キーワードの「検索意図」を特定する方法。

そうやって次々に記事を作成し、ある程度あなたの構築したサイトへアクセスが集まってきたら、次に

「あなただけの検索キーワード」

を発掘して、そのキーワードに関連する記事を作成していってください。

どうやって自分だけの検索キーワードを見つけるかという話なんですが、これには「Search Console(サーチコンソール)」を活用します。

Google Search Console:
https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja

「Search Consoleって何?」というと、以下のようなツールです。

Google Search Console は、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスを監視、管理できる Google の無料サービスです。自分のサイトが Google 検索結果に表示されるようにするために Search Console に登録する必要はありませんが、登録していただくとサイトが Google にどのように認識されるかを確認し、検索結果でのサイトのパフォーマンスを最適化できるようになります。

引用:Search Console とは

ちなみにSearch Consoleを利用する際には事前にあなたのサイトをサービスに登録する必要があります。

(登録方法が分からない場合は、遠慮なく問い合わせてください)

・・・というわけでSearch Consoleにアクセスし、メニューから「検索トラフィック」→「検索アナリティクス」にアクセスします。


すると、検索アナリティクスのページに「自分のサイトが検索結果に表示されたキーワードの一覧」がクエリとして表示されている事が分かります。


これらのキーワードはまさしく

「今検索されているナマのキーワード」

ですし、ものによってはGoogleの関連キーワードにすら表示されていないキーワードもあります。

ですので、まさしくあなただけが確認できる“あなただけのキーワード”という事になります。

もちろん最初の内はサイトにもアクセスが集まってきませんので、役立つクエリ(検索キーワード)は少ないですが、ある程度アクセスが集まってきたらこういったキーワードを活用する事も効果的です。

というわけで以上、

「アフィリエイトにおけるキーワード選定の具体的手順」

について解説しました。

もし更に「大量のキーワード」を効率的に集めていきたいという場合は、キーワード選定の手順も併せて参考にして頂ければと思います。

>発展編:アフィリエイトにおけるキーワード選定の具体的手順。

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