バグとは何が違う?「グリッチ」をわかりやすく解説

オンライン対戦をしていると相手の挙動がおかしい、ありえない場所から攻撃された、という経験がある、という方も少なくないと思います。その多くはゲームのバグでたまたまそうなってしまっただけですが、一部プレイヤーの中にはわざとバグを発生させ、優位に戦いを進める、「グリッチ」をしているようです。

このグリッチについては聞きなれない方も多くいると思います。そこで今回はそのグリッチについて初心者でもわかるようにまとめていきます。

グリッチ 意味とは

まずはグリッチ 意味をまとめていきます。グリッチとはゲーム内の不具合やバグを意図的に利用して、相手を攻撃する不正行為のことです。例えば、反撃できない壁の中や裏側から一方的に射撃するなど、通常のプレイでは起こりえない現象を意図的に発生させ、ゲーム展開を優位に操作することを言います。

オンラインで行われる大会の規約ではグリッチ行為を禁止事項としているほど、ゲームの根幹を脅かすプレイ方法です。さらに悪質な不正行為だと判断されると、アカウント停止処分や剥奪いったペナルティが課せられます。プレイヤーはグリッチ行為に遭遇した場合は運営元に報告する必要があります。

ちなみに、グリッチの語源は、英語単語の「glitch」(機械の問題、故障、誤作動)です。本来の意味としてはゲームに関連する事柄だけを指すものではなく、機械全般のトラブルを意味する言葉です。

グリッチの事例

FPSゲームでグリッチが行われた事例をApexとフォートナイトの2タイトルでご紹介します。

鯖落ちグリッチ(Apex Legends)

Apex Legendsにおいて、自分が不利になった際などに意図的にゲームサーバーをダウンさせることで、RPの減少を防いだり、自分以外のプレイヤーが動けない状態でキルを取ったりする行為です。

XPグリッチ(フォートナイト)

フォートナイトにおいて、レベルアップに必要なXPを不正に稼ぐ行為です。放置しているだけで無限にXPを獲得できると謳うものもあります。

バグとの違いは?

バグとグリッチとの最大の違いは再現性の有無です。バグは意図的に引き起こすことができないため、その場限りのイレギュラーとなります。一方でグリッチはできる人は何度でも引き起こすことができます。

ちなみに、たまたまバグを利用した(利用できてしまった)場合はグリッチとはみなされません。

チートとの違いは?

通常のプレイではない方法で優位にゲームを進めるものとして「チート」もよく耳にすると思います。では、チートとグリッチは違いがあるのでしょうか。

結論から申し上げると、「グリッチ」は、ゲームの制作元が提供しているゲームデータ内で発生するバグを利用するものであるのに対し、「チート」は外部ツールを用いてゲームデータ、システムを改ざんし、正規のプレイでは起こり得ない挙動を引き起こすものです。

利用規約で禁止されていない限り、グリッチの利用は自己責任を前提としてプレイヤーの判断に委ねられています。一方でチートツールの利用は違法行為にあたるケースが多いため、チートには絶対に手を出さないようにしましょう。

最後に

今回は不正な方法でゲームを優位に進めようとするグリッチ 意味についてまとめてきました。YouTubeなどの動画投稿サイトにはオフラインプレイでバグを利用した楽しみ方を紹介する動画も上げられています。オフラインのみで楽しむようなゲームであれば、別の角度からゲームを楽しむ、という方法だと笑ってみることもできますが、オンラインゲームなどで対戦があるとなると話は別ですよね。

真面目に一生懸命プレイしている人が損しないためにもルールをきっちり守り、全員がフェアな環境を担保することが求められていますし、なによりも全員が気持ちよくプレイしたいですね!