Keiです。
今回は、
「“分かりやすい文章”の書き方」
について解説します。
アフィリエイトなどネットビジネスで稼ぐ上では、「コピーライティングスキル」は決して切り離す事のできない“必須”のスキルです。
コピーライティングのスキルには、人間心理の原理原則に則った様々なテクニックも含まれるわけですが、今回はそういったテクニックを学ぶ“前”に意識しておくべき大前提の1つについてお話しします。
そういった“大前提”には例えば、
・文章が分かりやすい
・主張に一貫性がある
といった要素が含まれますが、こういった点を確実に意識してコピーに反映させてこそ“テクニック”が活きてくるのだという事は認識しておく必要があります。
というわけで、コピーライティングを学び始める前に意識するべき大前提の1つである、
「分かりやすい文章」
というものについてこれから具体的に解説していきます。
コピーライティングにおける「分かりやすい文章」とは
コピーライティングをアフィリエイトなどのネットビジネスに活用する目的は明確で、
「見込み客に商品を購入してもらう為」
に他なりません。
その目的を達成する上で、何故“分かりやすい文章”が重要になるのかと言えば、そもそも理解できない文章を見せられても、何の反応も引き出す事ができないからです。
コピーは“人を行動させる文章”ですから、その文章によって何らかの“感情的な動き”を引き起こす必要があります。
つまり人を行動させる為に“その文章を理解してもらう”というのは、もはや意識するまでもない大前提になるのだという事です。
私たちはこれから、見込み客の興味を引き、購入という行動を起こさせる為のコピーを書いていく必要があるわけですが、その際、
「難しい言葉や言い回し」
を使う必要性は一切ありません。
コピーは読み手に理解してもらえなければ何の価値もありません。
難しい言葉を使った文章の例はあえて挙げませんが、「専門的な学術書」の内容をイメージして頂ければどういう意味かは理解できるのではないかと思います。
では、別に難しい単語を特に使っていないにもかかわらず難解な文章。
例えば、現在私の手元にある書籍に、こんな文章が書かれているものがあります。
善き意志、あるいは悪しき意志が世界を変化させるとき、
変えうるのはただ世界の限界であり、事実ではない。すなわち、善き意志も悪しき意思も、言語で表現しうるものを
変化させることはできない。ひとことで言えば、そうした意志によって世界は全体として
別の世界へと変化するのでなければならない。いわば、世界全体が弱まったり強まったりするのでなければならない
引用:論理哲学論考
・・・いかがでしょうか。
恐らく「意味が分からない単語」は上記の文章の中には無かったと思いますが、
「全体として何を言いたいのか」
については意味が分からなかったのではないでしょうか。
ちなみに私はさっぱり理解できませんでした(笑)
こんな高尚な文章を引き合いに出すまでもありませんが、これから商品、あるいはサービスのコピーを書いていく際、あなたがこんな風に“難しい単語や言い回し”を使用する必要は全くありません。
(もちろん、要所要所に解説を加えた専門用語を使用していく事で、よりコピーの信頼性を高めていく事も可能ですが、その辺りの話は一旦割愛させて頂きます)
結局のところ、
「読み手の100%が意味を理解できる文章」
を書けなかった場合、必然的に残った“文章の意味が理解できなかった人”は、その文章によって感情を動かされるはずもなく、結果として商品を購入してくれる事も無いわけです。
以前、こんなツイートが(悪い意味で)話題になった事がありました。
電通の先輩が、
『CMは偏差値40の人にも理解できるものじゃなきゃダメ。
この会社にいる時点で普通ではないと自覚しろ。
世間にはおそるべき量のおそるべきバカがいる。
そしてそれが日本の「普通の人」だ』って言ってたの、一番役に立ってる教えの一つだ
“偏差値40云々”とか“バカ”いう表現自体は世間からの反感を買ったのも当然の話だと思いますが、
「広告は、可能な限り多くの人に理解できる内容でなければならない」
という主張自体はコピーの本質を捉えています。
実際、広告コピーについて
「小中学生にも理解できる文章を書く必要がある」
というのはよく言われる話ですし、いわゆる“企業の有名なコピー”も誰が読んでも理解できる文章になっています。
「誰にでも理解できる、分かりやすい文章を書く」
というのは改めて聞いてみれば当然の事のように思えますが、これを意識して行っていく必要がある、という事です。
どうやって「分かりやすいコピー」を書くか
では、具体的にどうやって分かりやすいコピーを書いていくか。
その為に意識していくべき事はいくつかあります。
まずは繰り返しになりますが、
「難しい単語、言い回しを使用しない」
という事。
実のところ、自分では難しい文章を書いているつもりが無くとも、無意識のうちに“知識を持たない初心者にとって分かり辛い文章”を書いてしまっているケースも決して少なくありません。
「見込み客ならこれぐらいは知っているだろう」
と無意識的に自分の中で前提知識の線引きをして、読み手が理解できない専門用語を使ってしまう。
または、自分を大きく見せようと格好つけて“四字熟語”や“慣用句”を使ってしまう。
そんな事も実際よくあるわけです。
だからこそ、あなたが今後コピーを書いていく際は可能な限り“見込み客”の目線に立って、見込み客が100%理解できる文章を書いていく必要があります。
次に注意すべき点は、
「正しい文法で文章を書く」
という事。
正直この事についてお話ししても、”当たり前”過ぎて
「この人一体何言ってんだろう」
と思われるかもしれませんが、文章を書き慣れていな人であれば意外とやらかしてしまうポイントの1つです。
私自身も以前、個人的にブログを運営していた時に色々とニュース関連の文章を書いていた事があったんですが、そのブログを今になって読み返してみると
「うわ、なんだこの文章ヒドい」
と思うような箇所が数多くありました。
自分ではまともな文章を書いているつもりでも、知らず知らずのうちに文法が崩れていたり、同じ文末表現を(~です。~です。~です。みたいに)連続して使っていたり・・・
と、他の人から見れば違和感を覚える文章を書いてしまっているケースは非常によくあります。
だからこそ、可能な限り“客観的な視点”で自分の書いたコピー(文章)を眺めていく必要があるわけですが、意外とこれが難しい。
そもそも、自分で文章を書く際には多くの場合
「文法的に正しい、違和感の無い文章を書いているつもり」
という”思い込み”があるわけですから、コピーを客観的に見るのが難しいのも当然の話です。
で、この問題を解決する為に私が実践しているのが、
・書いた文章を声に出して読む
・文章を書いてから時間を空けて再度読む
という方法になります。
書いた文章を声に出して読む
普段、日常生活の中で人と話をする際、その話す言葉の文法自体が崩れているケースはほとんど無いと思います。
文法が崩れた言葉を話していたらその時点で明らかに違和感を覚えるでしょうし、そうすれば恐らく違った表現で言い直す場合が多いのではないでしょうか。
つまりほとんどの人は「無意識的には」正しい日本語の文法を身に着けているわけですね。
しかし、「意識的に」文章を書いていくと何故か文法が崩れて違和感を覚える文章になってしまう。
だからこそ、意識的に文章を書いていった後で、文法の正しさを確かめる為に実際に声に出してその文章を読んでいくのが効果的である、という事です。
声に出して読んだ時点で違和感を覚えたのであれば改めてコピー(文章)を書き直していけば良いですし、言葉に出しても違和感が無ければその文章はそれでOKです。
ちなみに、最初から違和感を覚えない文章を書く方法として、師匠が提唱するテクニックの1つに
「話す内容を録音し、それをそのまま文章にしていく」
というものもあります。
あなたが「最初から話す方が得意だ」というのであればこの方法でコピーを書いていくのも非常に効果的だと思います。
ただ私自身は話すのが苦手ですし、録音環境を用意するのが面倒だったので、この方法は特に実践はしていません。
1つの参考手段として覚えておいて頂ければと思います。
文章を書いてから時間を空けて再度読む
「自分の書いたコピーを客観視する」
という点においては、この方法が一番効果的だと私は思っています。
文章を書いた直後に読み返しても別に構わないのですが、それよりも“客観視”に重要なのは
「自分の書いた文章をある程度“忘れる”事」
だと私は考えています。
なので基本的には、コピーを書いた後に1日以上時間を空けてから再度自分のコピーを読み返す事をお勧めします。
ちなみに、もっと長い期間を空けてもはや自分が何の文章を書いたか全く覚えていない状態で再度読み返したりすると、この効果は更に分かりやすくなります。
「大昔に書いた日記を読み返すような気持ち」
と言えば理解できる人も多いと思います(笑)
私自身も過去に書いたブログ記事を読み返して、
「前はこんなひどい記事を自信満々で公開していたのか・・・」
と、恥ずかしく思った事があるわけですからね。
とは言っても、これまでコピーを書いた経験の無い人がいきなり洗練された文章を書けるはずがありませんので、最初のうちは“完璧”を求めずに失敗を経験にするつもりでどんどん書いていって頂きたいと思います。
コピーは書けば書くほど上達するものですし、頭の中にいくらコピーのテクニックを蓄積していっても、実際に書かなければ決して上達する事はありませんから。
ちなみに厳密に言えば、
・誤字脱字
・漢字変換ミス
もコピーの反応率を落とす要素になり得ますが、こちらに関しては100%完全に無くすのは困難ですので、気にし過ぎる必要は無いと思います。
まずはとにかく、
・難しい単語や言い回しを使っていない事
・日本語の文法が崩れていない事
を意識していってください。
分かりやすい文章の書き方:総括
というわけで以上、“分かりやすい文章を書く”という事について具体的にお伝えしてきました。
まずは、
・難しい単語、言い回しを使わない
・正しい文法で文章を書く
といったポイントを十分に意識する事。
そしてその為に、
・書いた文章を声に出して読む
・文章を書いてから時間を空けて再度読む
といった方法を利用するのが効果的である、といった内容をお伝えしました。
言われてみればごく当たり前の話だと思いますが、まずテクニックを学ぶ“前”にこれらの事を意識できていなければ、いくらテクニックを学んでもその効果は確実に低いものになってしまいます。
その意味で、「分かりやすい文章を書く事」は、コピーを書く以前の段階で確実に意識しておくべき“基礎の基礎”になるわけです。
したがって、まずは“分かりやすい文章を書く”という事を確実に意識して頂ければと思います。
こちらの記事と併せて、是非参考にしてください。