Googleの仕組みとSEO対策の本質について。

Keiです。

今回は、

・Googleの仕組み
・その仕組みから見えてくるSEO対策の「本質」

について解説したいと思います。

「インターネットを活用して無料で効率的な集客を行いたい」という場合、その目的を達成していく上では「SEO対策」を意識する事が重要です。

そしてそのSEO対策を意識していく上では、現時点で世界最大のシェアを誇る検索エンジンである「Google」の仕組みを理解する事が重要になってきます。

何故なら、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)は文字通り

「検索エンジンに対して自身のメディア(ウェブサイト)を最適化させる施策」

ですから、「Googleにおけるウェブサイト評価の仕組み」を理解しさえすれば、その「仕組み」に合わせて自身のウェブサイトを構築していけば、自然と

「上位表示されるサイト」

の構築も可能になるからです。

是非今回の記事を通して、そんな「自然と上位表示されるウェブサイトの作り方」について学んで頂ければと思います。

<補足>
「そもそも何故SEOを考える必要があるのか?」
「SEOについてもっと詳しい情報を知りたい」

という場合は、こちらの記事にも目を通してみてください。

>ブログ集客における「入口」と基礎的な考え方。

検索エンジン「Google」について

仕組みについて解説する前に、ごく簡単に

「そもそもGoogleはどんな検索エンジンなのか?」

についてお伝えしておきます。

「Google」は1998年にスタンフォード大学の学生である、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによって開発された検索エンジンです。

Googleが誕生する以前の一般的な検索エンジンは、

「いかに短時間で検索結果を返すか」
「いかに多くのウェブページを検索できるか」

といった事に注力している傾向がありましたが、それに対してGoogleは、今では検索エンジンとしては「当たり前」の考え方となっている、

「いかにユーザーの役に立つ情報を表示するか」

を重視した事によって爆発的な人気を集める事になりました。

つまりGoogleは、

「ユーザーの役に立つ(ユーザーが求めている)情報を上位表示させる事を目指している検索エンジン」

だという事です。

現時点でその検索エンジンとしてのシェアはまさに圧倒的で、世界的に見れば「Google単独」で90%を超えています。


日本国内においても、検索エンジンのシェアはGoogleとYahoo!だけで90%を超えていますが、Yahoo!は現在では「Googleと同じサイト評価の仕組み(アルゴリズム)」を採用していますので、実質的に日本でもGoogleだけを押さえておけば問題ありません。

初代Googleがウェブサイトを評価する仕組み

それでは、Googleが「ユーザーの役に立つ(ユーザーが求めている)情報を上位表示させる事を目指している検索エンジンである」という前提を踏まえた上で、その仕組みの概要について見ていきましょう。

検索結果に優先的に表示するウェブページを決定する為に、それぞれのウェブページを順位付けする操作を「ランキング」と呼びます。

<補足>
ウェブサイトを構成しているそれぞれの「ページ」が「ウェブページ」です。

厳密に言えば違いますが、

ウェブサイト=ブログ
ウェブページ=ブログの各記事

とイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

初代Googleが目指していたのは、「ユーザーの役に立つ情報を表示する為の新たなランキング方法」の実現だったわけですが、Google開発者であるラリー・ページとセルゲイ・ブリンは以下の3つの情報を利用したランキング方法を考案しました。

1. PageRank
2. アンカーテキスト
3. 単語

そして、これら3つの情報を元にインターネット上に存在する全てのウェブサイトのウェブページに点数を付け、その点数の高いページを検索結果の上位に表示させていたわけです。

(ちなみに、現在のGoogleはより複雑化しており、100を超える情報を元にランキングしていると言われています)

以下、初代Googleがランキングに採用していた「3つの情報」について具体的に解説していきます。

1:PageRank(ページランク)

PageRankは、

「ユーザーの役に立つウェブページは多くのページからリンクされているはずだ」

という基本的な考えに基づいて計算される点数で、大まかに言えば以下のような仕組みになっています。

・各ウェブページは固有の点数を持つ
・他のページにリンクすると自分の点数を分配する
・自分の点数は他のページから受けたリンクの点数の合計で決定される

つまり「自分の点数=他ページから分配された点数の合計」であり、これが「PageRank」になるわけです。

故に、

・多くのページからリンクを受ければ受けるほどPageRankが増える
・PageRankの高いページからリンクを受けれたウェブページほど高い評価を受ける

という事になります。

またこの仕組みから分かるのは、あるウェブページが多くのページからリンクされた場合でも、その多くのリンク元のページがPageRankの低いページだと大して点数を獲得する事ができない、という事です。

よって、さほど評価されていない価値の無いブログなどからのリンクを闇雲に集めたとしても、PageRank的には大きな効果は見込めません。

この「PageRank」という評価基準によって、PageRankの高いページは「ユーザーにとって役に立つページ」とみなされ、検索結果の上位に表示される事になります。

ちなみに、このPageRankはウェブページに固有の点数ですので、特定の検索キーワードに関係なく「あらゆる検索結果」において高いランキングを獲得しやすくなります。

いわゆる

「サイトが強くなってきて、どんなキーワードでも上位表示できるようになってきた」

といった現象は、このPageRankによって説明する事ができる部分もあると思います。(もちろん現在では「それだけ」ではありませんが)

2:アンカーテキスト

アンカーテキスト(anchor text)は「リンクしている部分の文字列」の事で、HTMLで言えば「aタグ」で囲まれた文字列を指します。

例えば、以下のリンクのアンカーテキストは「Google」です。

Google

このアンカーテキストは、

「リンク先のページが何に関する内容を含んでいるのか」

を表しています。

例えば、先に挙げた「Google」というアンカーテキストであれば、リンク先のページがGoogleに関するページだと推測できますし、アンカーテキストが「アフィリエイト」なら、リンク先のページがアフィリエイトに関するページだと推測できると思います。

よって、あるページが複数のページから同じアンカーテキストでリンクされていたとすれば、

「そのアンカーテキストに関係のある内容を含んだページである可能性が高い」

と判断できるわけです。

アンカーテキストはPageRankのようにあらゆる検索結果のランキングを高めるのではなく、あくまでも「アンカーテキストに関連した検索結果」のランキングにのみ影響を与えます。

これはつまり、先の「Google」というアンカーテキストであれば、「Google」というキーワードで検索された際の検索結果にのみ影響するという事です。

よって、自演リンクを自分のサイト(ページ)へ張る場合には、そのアンカーテキストも意識する事によって、よりその自演リンクの効果を高めていく事ができます。

<補足:アンカーテキストの事例>
このアンカーテキストの面白い事例としては、「いいえ」で検索した際の検索結果が挙げられます。


知らない人からすればわけの分からない検索結果だと思いますが、アンカーテキストの効果を学んだ上で見れば、

「何故Yahoo!が上位表示されているのか」

が想像できるのではないでしょうか。

つまり、それだけYahoo!のホームページがに対して「いいえ」というアンカーテキストで大量のリンクが張られているわけです。

これは多くのアダルトサイトが、「あなたは18歳以上ですか?」といった質問に対する「いいえ」のリンク先として、Yahoo!のホームページを設定している事が理由になります。

ちなみにこのようなアンカーテキストの事例は、「18歳未満はこちら」と検索した際にも同様に確認する事ができます。

3:単語

3つ目の情報である「単語」は、

「ウェブページにどんな単語が含まれているか」

という判断指標であり、

・単語の出現頻度
・単語の順序
・単語の「大きさ」や「属性(色や装飾)」

などによって、そのページのランキングに影響を与えています。

初代Googleではウェブページに含まれる全ての単語を記録し、それらの単語を(特に複合キーワードでの)ランキングに反映させていました。

実際に検索してみれば分かりますが、複合キーワードでの検索結果はその「単語の順番(並び方)」によっても変化します。

例えば以下は「京都 観光」というキーワードで検索した結果です。(上部の広告等は除外しています)

一方、単語の並びを逆にして「観光 京都」で検索した場合には、以下の結果が得られます。

上位サイトは一致していますが、その順番は前後している事が分かるかと思います。

それでは、何故このような結果になるのでしょうか。

それは、ランキングにおいて以下の単語判断が行われた結果だと考えられます。

「京都 観光」の場合:ページに含まれる単語が「京都 観光」という順序で出現するページが優先される
「観光 京都」の場合:ページに含まれる単語が「観光 京都」という順序で出現するページが優先される

ページの中に「京都」もしくは「観光」の単語のいずれかのみが含まれている場合には、「京都」および「観光」の両方が含まれる「複合的なキーワード検索」における優先度が下がる事になります。

また、タイトルではなくコンテンツ(記事)中に1度だけ「京都 観光」という単語が出現するページよりも、記事タイトルや見出し(h1タグ、h2タグなど)に「京都 観光」という文字列が含まれるページの方が検索結果における優先度は高くなります。

もしかしたらあなたも、

・タイトルに検索キーワードを含めた方が良い
・記事の中にも適度にキーワードを含めた方が良い
・できれば見出しにもキーワードを含めた方が良い

といったSEO対策について聞いた事があるかもしれませんが、その理由もこの「単語」がランキングに与える影響に他なりません。

ちなみに、初代Googleでは「単語」よりは先に説明した「PageRank」や「アンカーテキスト」の方が遥かにランキングに対する影響力を持っていたようです。

ただその後Googleのランキング方法も様々な改良が続けられており、現在では「コンテンツ」がランキングに与える影響も非常に大きくなっているという事には注意しておく必要があります。

以上、初代Googleがランキングに使用していた3つの情報、

1. PageRank
2. アンカーテキスト
3. 単語

についてお伝えしました。

Googleの仕組みから見えるSEO対策の本質

さて、ここまでは初期のGoogleのランキング方法について簡単にお伝えしてきたわけですが、現在のGoogleでは当然その当時よりも複雑なランキングをしています。

初代Googleはそのアルゴリズムからも“リンク”を非常に重視していた事が窺えますが、Googleアイルランド上級ストラテジストであるアンドレ・リパセフ氏によると、現在では「コンテンツ(記事内容)」も同程度に重視した上でランキングを行っているとの事です。

故に現在のGoogleにおけるSEO対策を考える上では、

・リンク
・コンテンツ

の2種類の対策を並行して行っていく必要がありますが、私自身は、実際に行っていくべき「本質的なSEO対策」としては

「コンテンツのみ」

を徹底していけば十分だと考えています。

何故なら、確かに「リンク」もコンテンツと同程度にランキングにおいては重要な要素ですが、コンテンツは「能動的」に改善が可能なのに対して、リンクは基本的には「受動的」な要素だからです。

つまり、リンクはコンテンツとは違い、意図的にその評価を高めようと思えば「自作自演リンク」にならざるを得ません。

しかもその自作自演の外部リンクの効果を高めようと思えば、先にPageRankで説明したように、そのリンク元のページのランキングもある程度は高いものである必要があります。

よって、自分のウェブサイトのランキングを自作自演リンクによって高めようと思えば、そのリンク元のサイトのランキングもある程度は高めておく必要があるわけです。

つまり、自作自演リンクでサイトの評価を効率的に高める為には、以下の手順を踏んでいく必要があります。

1. 自演リンク用のウェブサイトを(なるべく多く)構築する
2. 自演リンク用のウェブサイトのランキングを上げる
 →ページの「コンテンツ」の評価が重要
3. 自演リンク用のサイトから、ランキングを上げたいサイトにリンクを張る

このように見ると、リンクの効果を「能動的」に獲得する事はどうしても非効率にならざるを得ません。

もちろん、元からある程度のランキングを持つ「無料ブログ」などを活用すれば、自演リンクであっても「それなり」の効果は得られると思います。

しかし私としては、そんな面白くもない単純作業に時間を浪費するぐらいなら、最初から「コンテンツの質」を追求していった方が良いのではないか、と思うわけです。

よって私は、SEO対策として追求していくべきなのは、Googleの言う

「良質なサイト=ユーザーにとって役に立つ情報を提供しているサイト」

を構築していく事だと考えています。

そしてそんなサイトを構築していけば、他のサイトからも「このサイトは役に立つ情報を提供してくれてますよ」と、自作自演ではない自然なリンク(ナチュラルリンク)が張られていくはずです。

より具体的な「良質なサイト」の内容については、Google公式ブログのこちらの記事を参照してください。

>Googleウェブマスター向け公式ブログ:良質なサイトを作るためのアドバイス

どうやって「良質なコンテンツ」を作成するか?

ところで、Googleはどうやって「コンテンツの質(良質なコンテンツか否か)」を判断しているのでしょうか。

確かに記事内容の良し悪しは人間が読めば判断できますが、プログラムでは「どんな文章が書かれているか」は分かっても、「その文章に価値があるかどうか」を人間と同じように判断する事はできません。

Googleが実際にどのようにコンテンツの内容を判断しているかは不明ですが、1つの目安として「Google Analytics」で確認できる以下の指標がその判断に使用されていると言われています。

直帰率:1ページだけ閲覧してサイトを離脱したユーザーの割合

滞在時間:ユーザーがサイトに訪問してから離脱するまでの時間

平均ページビュー数:ユーザーがサイトに訪問してから離脱するまでに閲覧した平均ページ数

つまり、これらの情報から以下のように判断している可能性があるという事です。

・直帰率が高ければ、「そのページ以外に見る価値が無い」とユーザーが判断したと考えられる

・滞在時間が長ければ、それだけユーザーのそのサイトのコンテンツに対する満足度が高いと考えられる

・平均ページビュー数が多ければ、滞在時間と同様にユーザーのそのサイトのコンテンツに対する満足度が高いと考えられる

ちなみに一般的には、

「良いコンテンツだと思われれば直帰率が下がり、役に立たなかったと思われれば直帰率が上がる」

と言われていますが、直帰率という1つの数値だけでは「コンテンツの質」を評価する事はできません。

何故なら、ある1つのページだけを見て「このコンテンツだけでもう十分満足した」という場合でも、そのページだけを見て「役に立たない」と判断された場合と同様に直帰率は高くなるからです。

よって私は、Googleがこの「直帰率」をランキング判断に含める際には、そのページの滞在時間などの要素を複合的に判断して評価方法を変えているのではないか、と考えています。

したがって、Googleの言う「良質なコンテンツ」の作成を目指す上では、

・記事にユーザーの求める情報が十分に含まれている事

に加えて、

・記事を可能な限り最後まで読んでもらえる事

が重要になってくるわけです。

Google的には文章の上手い下手は関係なく、

・「どんなキーワードに関連するページか」が明確である事
・キーワードに関連する情報が十分に含まれている事

という条件を満たしていればそのページの評価は高くなるそうですが、当然ながらこれに加えて

・読みやすい(分かりやすい)文章である事

という条件も同時に満たしておく必要があるのは言うまでもありません。

「必要な情報がページに十分に含まれている事」は良質なコンテンツを作成する上での大前提になってきますが、いくら十分な情報が含まれていたとしても、その文章が多くの人にとって読みにくい(分かりにくい)ものになっていれば、

・直帰率の上昇
・滞在時間の減少
・平均ページビュー数の減少

などによって、当然ページの評価は低くなると考えられます。

改めて言えば、「良質なコンテンツ」の作成を目指す上で満たすべき条件は、

・「どんなキーワードに関連するページか」が明確である事
・キーワードに関連する情報が十分に含まれている事
・読みやすい(分かりやすい)文章である事

だという事です。

以上、

・Googleの仕組み
・その仕組みから見えてくるSEO対策の「本質」

について解説しました。

実際にコンテンツ作成を行っていく際には、

「ユーザーの検索意図(どういった意図を持って、そのキーワードで検索したのか?)」

が重要になってくるわけですが、そういった話に興味があれば、こちらの記事にも目を通してみてください。

>キーワードの「検索意図」を特定する方法。

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