Keiです。
今回は、情報商材が巷で“詐欺”とか“胡散臭い”とか言われている件に関する個人的な見解を述べてみたいと思います。
現時点で何をお伝えするか全く考えていませんが(笑)、もし興味があればお付き合いください。
情報商材は何故「胡散臭い」のか?
情報商材と言っても色々と種類がありますが、恐らくはその胡散臭さの大半は“稼ぐ系”の情報商材が原因なんじゃないかと私は思っています。
そもそもの話、世の中のサラリーマンが平日の朝から晩まで汗水たらして働いて、それで得られる月給が数十万円とかそこら辺です。
私が新入社員として会社勤めをしていた時には、社会保険料とか住民税とか住宅費(会社が半額負担)とかを差っ引かれて、手元に残ったのは13万円程度でした。
現実的に社会に出たばかりの人ってそれぐらいしか手元に残りませんし、50~54歳ぐらいの最も給料を多く受け取っている年代ですら、平均給与は月37万円前後に過ぎません。
中にはもっと少ない金額しか受け取れていない人もいるでしょう。
一般的にはそんな“現実”があるにも関わらず、稼ぐ系の情報商材ではこんな事を謳っている商品が“飛ぶように売れている”わけです。
「朝から晩まで働く」どころか、「何もしないで稼ぐ」まであります。
しかもその金額は月収にして100万円を超えていたり、下手したら1000万円を超えるケースすら存在します。
現実的に見れば年収1000万円を超える人は日本のサラリーマンの上位4%ちょっとに過ぎませんから、
「ネットビジネス開始後、わずか3ヶ月でサラリーマンの96%をゴボウ抜きできてしまう」
という事です。
参考:
>年収1000万円以上の人の手取り収入・割合について。
こういう風に考えるとめちゃくちゃ胡散臭いですね!
“情報商材”って言っても単に「情報」を商品としているだけですから、その本質は“書籍”と何も変わらないはずです。
ですが、
・購入前にその内容を確認する事ができない
・購入者の本音のレビューがほとんど見つからない
といった原因などから、どうしても“中身の見えない怪しさ”のようなものが感じられます。
その一方で情報商材は通常の書籍などと比較して高額(数千円~数百円)ですから、
「これだけ高額なら、一般に流通していない秘匿された稼ぎ方があるのかもしれない」
と思った人達はそんな怪しい商品でもついつい手を出してしまう事になります。
(他でもない私も、そんな人間の1人だったわけです)
現実的に考えれば、世の中のサラリーマンが物凄く頑張って働いて月収数十万円程度しか受け取っていないのに、
「楽して片手間で、副業感覚でボタンをポチポチしてるだけで月収数十万円」
なんてあり得るわけがありません。
しかし、何故か“ネットビジネス”の世界では
「現実世界では起こり得ない事が起こる」
ように思ってしまう人が、私も含めて結構いるんですよね。
インターネットの世界も紛れも無い「現実」である
何故そう思ってしまうのかは私にもよく分かりません。
もしかしたら人と直接的に接していない事が原因なのかもしれません。
インターネットは物凄く大雑把に言えば
[端末]→[インターネット]→[端末]
といったように“端末(パソコンとかスマホ)”を介しているので、どうしても「生きた人間がその先にいる」という実感が湧きづらいのかもしれません。
ネットだと結構ありますよね。
オフライン(対面)では絶対に言わないような事を言ったり、絶対にやらないような事をやったり。
普段生活をしていて
「片手間で月収100万円稼ぎたいんだけど、良い方法無いかなー」
なんて家族に言おうものなら、「変な夢見てないでコツコツ真面目に働け」と言われるのがオチだと思います(笑)
ですので、もしかしたら
「現実では言えないような事が言える」→「現実ではあり得ないような事も起こる」
と考える(考えたい)人もいるのかもしれません。
インターネットって一昔前から考えれば文字通り“魔法”のようなツールですから、魔法のような稼ぎ方が存在してもおかしくないって思えなくもありませんしね。
ただし“稼ぐ系”に関して言えば、「お金を出すのは誰だ」って考えたら、それはもう間違いなく“人”です。
いくらネットと言えども何も無いところからお金が湧き出てくるわけではなく、“人”が“人”に対してお金を払うから、お金が稼げるわけです。
インターネットの技術を使ったら自動的にお金が銀行口座に振り込まれるなんて夢みたいな事はあり得ません。
もしあり得るとするなら、銀行のシステムなんかにクラッキングを仕掛けてお金を盗み出すぐらいしか無いと思いますが、そんな事をしたら普通に犯罪です。
情報商材の中には
「寝て起きたら銀行口座の残高が増えてる」
「ツールを使ったら自動的にチャリンチャリン」
とか言ってるものもありますが、“銀行口座に振り込まれるお金”を払っているのはやっぱり人なんですね。
非常に当たり前の話なので「何言ってるんだ」って思うかもしれませんが(笑)
ですが、実際のところネットビジネスに取り組むような人の多くはこの“当たり前過ぎる視点”が抜け落ちているようにも思えます。
もちろん、
「楽して稼ぎたい」
と考えるのは、今現在の生活が苦しい人にとっては自然な欲求だと思いますし、そう思う事自体は決して悪い事でもありません。
しかし、そういった思考を持っていれば余計に稼げない生活が長く続く事になります。
私自身も数々の情報商材を購入したり高額塾に参加した経験から、
「楽して稼ごうと思えば思うほど稼げない」
というのは1つの真理だと思うわけです。
もちろんその“楽”が、
「単純作業をシステムで自動化する」
とか
「冗長な手順を創意工夫によって簡略化する」
とかそういったポジティブな方向性だったら話は別です。
しかし、
「努力なんてしたくない」
「頭を全く使わずに稼ぎたい」
といった他人に依存するようなネガティブな方向の“楽”であれば、これはもう完全にアウトです。
かなり高い確率で一生稼げませんし、むしろ詐欺商材を販売する情報販売者からすれば絶好の“カモ”にしかなりません。
情報商材の「詐欺」と「詐欺じゃない」の線引き
“稼ぐ系”の情報商材の中にはもちろん、
「セールスレターで言っていた事と実際の商品内容が全く違う」
といったようなものも存在します。
過去に開催されたせどり系の高額塾(阿部式せどり塾)なんて、その内容のヒドさから地方新聞に記事が掲載されるほどの騒ぎになっています。
私が過去に参加した高額塾も、
「事前に言っていた事と実際に求められる行動が全く違う」
という内容のものがありました。
セールス動画の中では「こうすれば稼げます」と言っていたにも関わらず、いざ実際にやってみると全く稼げないって事があったわけです。
具体的には、
「テンプレートに沿ったセールスメールを送れば仕事が取れます」
といったものが事前の説明だったのが、実際には
「飛び込み営業をした人は仕事が取れているようです」
というのが実態でした。
「対面営業しなきゃ稼げないんだったら、最初からそんな高額塾に入らねーよ!」って思ったのを覚えています。
というわけで、中にはこんな風に“机上の空論”をセールストークとして語っている情報商材が存在するのも間違いない事実です。(というか大半はそうだと思います)
しかし一方で、実のところ普通に
「詐欺じゃない稼ぐ系の情報商材」
というものが(価格と内容が見合うかどうかは別として)販売されているのも事実です。
ですが、そんないわゆる“優良商材”であったとしても、
「稼げない!詐欺だ!」
と言っている人は調べてみれば普通に見つかります。
こうなってくると、私としては“詐欺商材”と“詐欺じゃない商材”を分けるものは
「ネットビジネスに対する意識の差」
にあるとしか言いようがありません。
「ビリーズブートキャンプ」を実践して痩せられる人もいれば、想像以上に辛くて途中で挫折する人もいるようなものだと思います。
“継続的な努力”を1つの前提としてネットビジネスに取り組める人は自然とスキルも向上して稼げるようになります。
しかし、ネットの先に人がいる事を忘れて“楽して稼ぎたい”と思っているような人は、“結果の見えない努力”に耐えられず挫折します。
多分私に限らず他の人も口を酸っぱくして言ってる事だとは思いますが、ネットビジネスで稼ごうと思うなら、
「稼げるようになるまで行動を継続する事」
が極めて重要になってきます。
やってみて稼げなかった時に、改善点を見つけ出す事ができるか。
上手くいかなかったという事実に対して、前向きな姿勢で対処できるかどうか。
なんか凄く当たり前の事を言ってる気がするんですが、結局はネットビジネスで稼ぐのもオフラインで稼ぐのも同じように努力が必要です。
ただしサラリーマンは働いて給料をもらえなければ文句を言えば良いですが、個人事業主としてネットビジネスで稼ごうと思うなら、
「働いても稼げない状況」
をあらかじめ想定しておく必要があります。
情報商材の中には“本当に稼げる情報”を教えてくれるものも確かに存在しますが、それだって最初から最後まで手取り足取り全てを教えてくれるわけではありません。
最終的なところで稼ぐのは“自分自身”に他なりません。
私としては、その事さえ本当の意味で腑に落ちれば、「ネットビジネスで稼げない」なんて概念は存在しないんじゃないかと思っています。
それと同時に、“胡散臭い詐欺商材”なんかに騙される事も一切無くなるんじゃないかとも思います。
まあ結局私が何を言いたいのかというと、
「確かに情報商材の中には詐欺的なものも多いけど、ネットビジネスに対する“意識”を変えればそんな事はどうでも良くなる」
という事です。
特にゴール地点を決めずにお話ししたので色々伝わりづらい部分もあったかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。