Keiです。
今回は、
「“優良商材”と“詐欺商材”の見分け方」
について、初心者の方向けに解説したいと思います。
もしあなたが
「これから情報商材を購入しようと考えている」
という場合は参考にして頂ければと思います。
情報商材における「販売価格」と「価値」
アフィリエイト業界に対する世間的な意見などリサーチしてみると、割と多くの人が“情報商材”というものに対して、
「詐欺的な内容の商材が多く販売されている」
といった良くない(率直に言えば悪い)イメージを持っているようです。
その中でも特に、
「片手間で簡単に稼げる門外不出のノウハウ」
「副業の空いた時間を使ってやれば誰でも稼げる極秘ノウハウ」
「コピー&ペーストで初心者でも楽々稼げるノウハウ」
のような、いわゆる“稼ぐ系”(「稼ぎ方を教えます」系)の情報商材に対して詐欺的なイメージを持っている人が多い傾向があるようです。
実際、私自身も過去に数百万円規模の金額を“稼ぐ系”の情報商材に投資(浪費)してきた経験があり、その経験からも概ねその見方は正しいように思えます。
・ノウハウを真面目に実践しても稼げない
・内容を確認したら単なる机上の空論だった
・セールスレターと商材の内容が一致していない
というのはよくある話で、セールスレターで煽るだけ煽っておいて、肝心の中身がスカスカだった事に落胆した事も何度もありました。
もちろん中には“優良商材”と呼ばれる、素晴らしい内容の情報商材も販売されていますが、そんなのは全体のごく一部であって、ほとんどの情報商材は一般書籍よりも遥かに中身が無いのが実情です。
情報商材は、
主にインターネットなどを介して売買される情報のこと。「情報」の内容自体が商品となるものである。
引用:Wikipedia
とあるように、実店舗などで普段購入する有形の商品とは違い、無形の“情報”を商品としたものです。
故に、情報商材を購入する前に事前にその“内容”を確認する事ができず、
・実際に商品を購入した人の評価(レビュー)
・情報商材の広告(セールスレター)
という“商品の内容以外の情報”によって購入するかどうかの判断をせざるを得ません。
情報商材は書店で購入できるような書籍と比較すると一般的にかなり高額ですから、多くの人はその価格から商品の価値を推定する傾向があり、
「これだけ高額なんだから、きっと貴重な情報が提供されるんだろう」
と考えがちです。
それだけに、“購入する前のイメージ”と“購入後に確認できる内容”とのギャップが大きければ、
「これだけ高額なのに、たったこれだけの内容なのか」
と、“騙された”という気持ちを強く感じる事になるわけです。
私の個人的な意見を述べさせてもらえば、どうも情報商材の販売者(情報起業家)の多くは、
「一般書籍と比べて情報商材が非常に高額である」
という事をあまり意識していないように思えます。
常識的に考えれば、何百ページもある文字がびっしり詰まった書籍であっても1000円程度で普通に販売されているにも関わらず、わずか100ページちょっとで文字がスカスカのPDFファイルに1万円もの価格が付いているのは“異常”な事だと思います。
しかし、情報ビジネスにおいてはそれがあたかも常識のように扱われていて、当たり前のように“価値の無い情報”が高額で販売されています。
人は価格と価値を結び付けて考える傾向がありますが、特に情報商材の場合は
「高額=価値が高い」
という等式が成り立つとは限りません。
希少性のある宝石などの場合はまた話が違ってきますが、“情報”なんて作ろうと思えば誰でも簡単に作れるものですし、販売しようと思えばどんなド素人だろうが販売する事ができます。
しかも、販売価格も販売者(コンテンツ提供者)側がいくらであっても自由に設定する事ができます。
したがって、情報商材の購入を考える際には、まずは
「高額=価値が高い」
と言えるわけではない、という事を明確に認識しておく必要があると私は思います。
ましてや、情報商材はセールスレターによってその価値を好きなように“演出”する事ができますので、尚更その事が言えるわけです。
「優良商材」と「詐欺商材」の判別方法
というわけで、ここからは
「販売価格と価値の見合わない詐欺商材」
と、それらの見合った“有料商材”との判別方法について解説していきたいと思います。
先にも述べた通り、情報商材は購入前にそのコンテンツ内容を確認する事ができませんので、
・実際に商品を購入した人の評価(レビュー)
・情報商材の広告(セールスレター)
といった“コンテンツ内容以外”の部分を購入する際の判断基準にせざるを得ません。
したがって、購入前にはこういった“レビュー”や“セールスレター”を冷静な目で判断していく必要があるという事です。
「レビュー」のチェックポイント
まずは第三者による情報商材の評価である“レビュー”です。
あなたも見た事があるのではないかと思いますが、情報商材のレビュー記事は多くの場合、“アフィリエイター”が明確な目的を持って作成したものです。
アフィリエイターが情報商材のレビュー記事を作成する“目的”は、大きく分けて2つ。
1. 販売(アフィリエイト商品を販売する)
2. 集客(見込み客を集める)
1つ目は言うまでもなく、
「アフィリエイターが情報商材をアフィリエイトする為」
です。
こうしたレビュー記事の場合は、大抵の場合はその情報商材を絶賛するような内容になっていますので、情報商材に免疫の無い初心者の方からすれば
「これだけ高く評価されているんだったら、この情報商材のコンテンツも間違いないんだろう」
と思い込みがちです。
しかし、アフィリエイターによっては自分の利益を追求するあまり、“初心者にウケそうな情報商材を片っ端から紹介する”というパターンもよくあります。
「この商品はオススメです!」
「今日はこんなオススメ商品があります!」
みたいな感じですね。
一見すると“優良な情報を紹介してくれている人”に思えるかもしれませんが、ネットビジネス初心者にとっては逆に「どの情報商材を選んだら良いのかさっぱり分からない」といった事になりがちです。
当然ながら、こういったアフィリエイターは“購入者の利益”ではなく“自分の利益”を追求しているだけですので、中身を全く確認していない情報商材であっても
「これがオススメです!」
といって紹介するケースも存在します。
よって、
「推奨商材がむやみに多いアフィリエイターのレビューは参考にしない」
という事をまずは意識して頂ければと思います。
こういうアフィリエイターが運営するブログの場合、やたらとブログのサイドバーに多種多様な情報商材のリンクが貼り付けてありますので、大体は見ればすぐに判断する事ができます。
さて、レビュー記事の目的、2つ目は“集客”です。
要するに、アフィリエイト商品を販売する為の“見込み客”を集める為のレビュー記事ですね。
集客目的のレビュー記事の場合は、アフィリエイト目的のレビュー記事とは異なり、紹介する情報商材を絶賛するような事は基本的にはありません。
むしろ逆に、
「この情報商材はお勧めしません」
というスタンスで評価(レビュー)されている場合がほとんどです。
私としては、情報商材を購入する際に注意するべきなのは、先の“商品をアピールする目的のレビュー記事”よりも、こちらのレビュー記事だと思っています。
何故なら大抵は、この集客目的のレビュー記事は(私もしばしば活用する形ではありますが)、
1. 情報商材に対して低い評価を与える
2. 別の情報商材を推奨する
といった流れで展開される場合がありますので、「1」の段階で読み手に対して
「なるほど、確かにこの情報商材は役に立たない(信用できない)かもしれない」
と強く共感させる事ができれば、読み手側がその後の「2」の段階において、
「これだけ役立つレビューを書いている人が勧めている情報商材ならきっと優良商材だろう」
と考える可能性が高くなるからです。
しかし、これも言ってみればアフィリエイトをする際のテクニックの1つである事に変わりはありません。
もちろん、本物の優良商材を信念を持って推奨しているなら信用してしまっても問題ありません。
しかし、アフィリエイターが上記の消費者心理を悪用している場合はそれこそ“百害あって一利なし”です。
したがって集客目的のレビュー記事を上手く活用する事ができれば、
「中身がスカスカの詐欺商材」
だったとしても購入させる事が可能ですので、一概にそれを信じるわけにもいかないという事です。
それではどうするか。
こういった場合はそれこそ、
・1つ1つの主張に対して明確な根拠が述べられているか
・主張に一貫性があるか
といったポイントを客観的な目で確認して頂く必要があります。
情報商材を絶賛したりこき下ろすだけなら誰でもできますので、“その主張が論理的かどうか”を冷静に判断する必要があるという事です。
※「一貫性」についてはこちらの記事を参考にしてください。
>コピーライティング講座:主張の一貫性。
また当然ながら、
「他の人のレビュー記事」
も並行的にチェックしていくのも怠らないべきです。
ある情報商材に対していくら“1人のアフィリエイター”がもっともらしい肯定的な意見を述べていたとしても、それ以外の全ての人が否定的であれば、その情報商材には必ず何らかの問題があるはずですからね。
したがって、第三者のレビューを参考にする際には、
・推奨商材がやたらと多くないか
・1つ1つの主張に対して明確な根拠が述べられているか
・主張に一貫性があるか
といったポイントを意識しつつ、こういった確認を“複数の意見(レビュー)”に対して行って頂ければと思います。
「セールスレター」のチェックポイント
次は情報商材のセールスレターのチェックポイントですが、セールスレターで確認すべき点はシンプルです。
イメージしやすいので、「稼ぐ系」の情報商材を例に解説していきましょう。
まずは“広告内容”そのものに対して確認すべき点としては、レビュー記事と同じように以下が挙げられます。
・“稼ぐロジック”が明確になっているか
・1つ1つの主張に対して明確な根拠が述べられているか
要するに、「求める結果が出る事が論理的に解説されているかどうか」を確認していくのだという事です。
例えばたった今インフォトップで適当な“投資系の情報商材”を確認してみたわけですが、そのセールスレターの中に以下のような表現がありました。
1日たったの10分で資産1億円!?
ユダヤ人が莫大な富を築いてきた秘密の錬金術
必要なことは「超高性能」なツールが自動で教えてくれる!
奇跡のような資産運用で、
毎月100万円、200万円、300万円の利益を!
非常にヤバイツールのように思えますし、これが現実なら何としてでも手に入れたくなってしまいますね(笑)
しかしここで冷静になって、「それぞれの主張に対して明確な根拠が述べられているかどうか」について検証していくわけです。
・1日10分で1億の資産を構築できるという根拠は何か?
・本当にユダヤ人が莫大な富を築いてきた方法なのか?
・自動ツールで本当に毎月100万円以上稼ぐ事が可能なのか?
ちなみに上記のセールスレターでは、
「資産運用によって5~6年で誰もが現実的に資産1億円を目指せる」
ともありましたが、その明確な根拠については特に述べられていませんでした。
主張されていたのは、「ツールを使えばどんな初心者でもやるべき事は一目瞭然」といった内容。
ツールの開発者の方は一流のプログラマー兼投資家らしく、だからこそ稼げるツールを開発できたらしいのですが、超一流企業のクオンツ(有価証券投資において、高度な金融工学や数学知識などを駆使してマーケットを分析する専門家)でさえこんな夢のようなツールを開発するには至っていません。
もちろんツール(というか独自のアルゴリズム)によってクオンツが莫大な金額を稼いだ例はありますが、ツールはアップデートし続けなければ直に通用しなくなるのは自明の理です。
そもそも、そんなツールを開発できたのなら、100%確実に誰にも公開する事無く、自分やその身内で秘匿し続けるのが普通だと思います。
・・・とまあ色々言ってきたわけですが、そんな風に1つ1つの主張を冷静に捉えていけば、
・その情報商材を販売する理由はあるのか?
・その稼ぎ方は現実的に実現する事ができる方法なのか?
などについて色々な疑問点が出てくるわけです。
したがって、「そもそもその情報商材自体の信頼性が疑わしい」という事になりますので、結論としては「この情報商材の購入はちょっと止めておいた方が良い」と言えます。
もちろんセールスレターは感情を煽ってくるようなコピー(文章)が書かれている事が多いので、主張を冷静に判断していくのは簡単な事ではありません。
ですが、そこで一旦立ち止まって
「この販売者は本当の事を言っているのか?」
「こういう主張ができる根拠はどこにあるのか?」
などについて少しでも時間をかけて考えてみて欲しいと思います。
また、どうしてもセールスレターを読んだ上でその情報商材が欲しくなった場合は、購入する前に時間を1日空けるのも効果的ですので、個人的に特にお勧めしておきます。
というわけでセールスレターのチェックポイントの1点目としては、まずは
「主張の根拠は明確になっているか」
という事。
情報販売者の「過去の実績」と「信頼性」
そして2点目としては、
「情報商材の販売者の信頼性」
について、改めて確認して頂ければと思います。
具体的にはセールスレターの最下部によくある「特定商取引法に関する表記」を参照して、そこに掲載されている販売者を検索してみる、といった方法です。
※こういうやつです。
販売者や運営会社を確認した上で、“販売者は真っ当かどうか”や“過去に販売した情報商材の評判”などについてリサーチしていくわけです。
そのリサーチの中で、その販売者が過去に詐欺商材を販売していた“実績”があったのなら、その情報商材の購入は見合わせるべきだという事ですね。
ちなみに、たまにある悪質なケースとして、
「セールスレターの中で謳われている保証内容」
と
「特定商取引法に関する表記に書かれている保証内容」
などが異なる場合もありますが、そういった情報商材は極めて高い確率で詐欺商材である、と考えておいた方が良いと思います。
セールスレターで完全に嘘をついているのなら、その商材から得られる結果に関しても嘘をついている可能性が高くなるわけですから。
という事で以上、“セールスレターにおけるチェックポイント”としては、
・“稼ぐロジック”が明確になっているか
・1つ1つの主張に対して明確な根拠が述べられているか
・運営会社や販売者は信用する事ができるか
・特定商取引法に関する表記とセールスレターは矛盾していないか
こういった点に特に注意して頂ければと思います。
詐欺商材(あるいはコンテンツの質が非常に低い情報商材)を見分ける事ができれば、それと同時に“優良商材”を見分ける事もできると思います。
と言っても、
「怪しいと分かっていても購入してしまう」
といった面もあるのが情報商材なわけですが(笑)
というわけで、あなたが「この情報商材は信用できるのかどうか」に迷った際には、ここまで述べたような判断基準を1つの参考にして頂ければ幸いです。
また、もしあなた自身が判断に迷う事があれば、私の方にご遠慮無く相談して頂ければ、喜んで回答させて頂きます。